保育実習の青陵中学生に感謝

 中学校では「技術・家庭科」という教科があります。昭和63年までなら、男子は「技術科分野」、女子は「家庭科分野」を履修するのが当たり前でしたね。平成元年からは男女共修で同じ内容を学ぶようになったので、お父さん・お母さんは、きっとこの頃に学んでいます。でも、中学校で働いていた経験から言うと、新生児や幼児を連れて、お母んが中学校を訪れることは、ほぼ不可能です。せいぜい育児中の先生に協力してもらうのが関の山でした。また、近隣の保育所・幼稚園は、職業体験で数人受け入れる事は出来ても、15~20人の中学生を一度に受け入れ、これを6回行うとなると、事故が起きることを危惧して断るのが当然です。

人(大人でも子どもでも)が、走って転んだり、物に顔をぶつけたり、走って人にぶつかったり、高い所から飛び降りて足を痛めたりすると、「どうすればケガをしないで遊べるか?」を学び、注意して活動するのが生き物としての本能です。貝塚幼稚園でも耐震補強の柱に普段登らない子が、登る時に必ず補助しています。飛び降りもいきなり高い所からは飛ばせません。先の例のようなケガは、貝塚幼稚園では毎日少なからず起き、保護者の方に伝えています。幸い大ケガが無く、多少のケガにはご理解して下さる保護者のおかげで、園児のケガの経験値が高まるので、予防できる子が貝塚幼稚園には多くいます。なので安心して、青陵中学校の学生を受け入れています。

さて、青陵中学校の技術の先生が、積極的にプランを立て絵本を作って幼稚園に保育実習に来ていますが、コロナの間は遠慮していただきました。今年から再開できたことで、園児には普段と違う中学生と触れ合い、全力で遊んでくれて、頼りになる保育者の登場に期待いっぱいです。貝塚幼稚園の教職員では、人的にも体力的にも難しいことですが、中学生が大人数で協力してくれるので、子どもは大喜びです。おんぶにだっこは元より、鬼ごっこは全力で追いかけてくれる。粘土や紙切りでも一緒になって遊んでくれる。

中学生には事前に「嫌なことをされたら『そういうことをするなら遊べない!』『そんなことをする人は嫌いです』とはっきり言ってください」と伝えています。でも、泣いている子がいると寄り添って理由を尋ねてくれます。少し乱暴にボールが胸や肩に当てられても、文句言わずに標的になってくれます。寒いのにソリに相乗りしてくれます。

これだけ豊かに子どもと接してくれている中学生は、『きっとよいお父さんやお母さんになってくれる!』と、心の中で叫んでいました。