新『園長の部屋』になります

 

 こんにちは。令和8年4月より貝塚幼稚園の園長となりました 山本竜馬 と申します。
園長が変わったことに伴い、『園長の部屋』執筆者も山本になりましたので、今後ともよろしくお願いいたします。(以前までの記事も見られるようにしてありますので、お時間のある方はぜひどうぞ)

 さて、この『園長の部屋』は先々代の園長が人気TV番組である”徹◯の部屋”をオマージュして、あるいはインスパイアされて始めたものと聞いております。
山本は少々忘れっぽいところがありますので、考えたことや感じたことを徒然なるままに書き記す”備忘録”として活用させていただこうと思っております。お時間のある方や気が向いた方は、ぜひ新『園長の部屋』にお立ち寄りくださいませ。
 ※以下、今回の投稿となります。

幼児は『穴を掘る』

仲間と掘る

 

 幼児は穴を掘る。砂場やスコップを見つけると、必ずと言っていいほど穴を掘り始める。それがなぜかは分からない。
穴を掘りたくて掘っているのか?掘ると何か出てくるかもしれないと思って掘っているのか?いや。長々と観察していても、そういうふうには見えない。

 どちらかといえば、”穴を掘る行為”そのものが、生まれながらに遺伝子に刻まれていて、砂場やスコップを見たときに、オートメーションされた行動として表出しているように見える。そしてこれは子どもに限らず、大人もだ。
先日、まもなく2歳を迎える娘を連れて、遊学館の砂場で遊んできたのだが、そこで遊んでいる子どもも保護者も家族全員もれなく穴を掘っていた。掘った先に宝物なんてあるはずがないと大人はわかっているはずなのに…どうして掘るのか?

 少し視点をマクロにしてみる。古来より人類は自分たちの安全を守る場所として”イエ”を作ってきた。木材を使ったり、石材を使ったりしながら、安息の地を作ってきたわけだが、その中に『穴を掘る』という行為が含まれていたはずだ。掘った穴そのものを”イエ”とした時代もあっただろう。そういう観点で見てみると、自分たちの安全を確保するための行為として遺伝子にインプットされていてもおかしくないハズだ。

 視点を目の前の子どもに戻す。黙々と穴を掘っている。安息の地を求めて…?いや、違うだろう。
この子に「なんで穴を掘っているの?」と聞いても答えられないか、もしくは僕の求めている答えは返ってこないだろう。

 でもひとつだけ分かることがある。ついつい穴を掘らずにはいられない心持ちだ。
なぜなら自分も子ども時代に散々穴を掘ってきたからだ。理屈などではなく、どうしても掘りたくなるものなのだ。

保育者も掘る
幼児は時に穴に落ちる

 もしかすると穴を掘ることにも、掘った穴にも、然程意味はないのかもしれない。
穴を掘ることに”夢中になった時間”だけが、その子の中に価値あるものとして無意識に溶け込んでいくのだろう。

 そして、結びにひとつ訂正したい。今回のタイトルである、”幼児は『穴を掘る』”だが、”幼児『穴を掘る』”としておくことにする。